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2011年11月12日訪問
食べ物が体や心を作る。
安心安全で、ミネラルたっぷりの生命力あふれるりんごを作りたい。
そして自分のりんごを食べたお客様に体も心も健康になってほしい。
食べた人が健康になる、そんな力があるリンゴを作りたいとおっしゃる村松さんです。
さえぎるものは何一つない山の中のリンゴ畑。
一日の寒暖の差が大きく、しっかりしまった実と、 「甘みと酸味のバランス」がいいリンゴが作られるのに最適の環境です。
お父様が体が弱かったこともあり、迷いなくご実家のりんご農家に入られました。1年間の長野県農業試験場での勉強期間を経て、20歳で実家のりんご作りを継承。
それからずっと新しい農業技術や肥料の情報収集や実践を続け、まだまだチャレンジ中。
色々な技術を試す村松さん。就農してから最初に挑戦したのがりんごの無農薬栽培だったとのこと。
いきなり無農薬ですか?と驚く私に、そうですよ、と笑いながら答えて下さいました。みごとに大失敗だったそうです。
その後は少しづつ農薬を減らしていく減農薬栽培に切り替え、今も毎年農薬を減らしています。
畑の中には生き物がいっぱい。土は柔らかく、ふかふかです。少し掘り返すとミミズが姿を現します。
農薬を減らす農場によくある「トラップ」。ペットボトルの中に赤いものがあるのが見えるでしょうか。 ホルモンを利用して、農薬の力を借りずに害虫を駆除する仕組みです。村松さんはこのトラップの数も最小限にされているそうです。
「自然のバランスを壊してはいけないから」 人間に害がないからといって、バランスを崩すものを不必要に使ってはいけないから。
他のリンゴ畑では見ることができないほどの量。
地面につきそうなくらいたわわに実っています。写真から伝わるでしょうか
。すごい量のリンゴです。
樹が丈夫だからこれだけ実っても、全ておいしいりんごになるのだそうです。
そして葉っぱも取りません。葉っぱでできた糖分をすべて実に送り、甘いりんごを作るため。
村松さんの畑にはシルバーもありません。
おひさまの光を浴びて色んで食べごろを教えるリンゴ。 しかしシルバーを引いて色付けをすることで、本当の食べごろサインが分からなくなるからだそうです。
こんなに沢山のリンゴが実るリンゴ畑の中で ひとつひとつ食べごろを見極めて、食べる人のことを思って収穫する村松さんです。
村松さんが小さい頃、お祖母様が毎日おやつを用意して、村松さんの横でいつもおっしゃったそうです。
「お父さんは身体が弱いから、早く大きくなってお父さんを助けてあげるんだよ」と。
おやつはおにぎりやお焼き。質素な物だったけど、本当においしくておやつが楽しみでとってもうれしかった。
おやつを食べながら聞くことばは、おいしさと一緒に心の中にすんなり入ってきた。リンゴ農家になる事に何の迷いもなかった。
食べるときは楽しくて、大切なことを話す。そうすればいい子が育つ。人殺しのドラマや、けんかを見ながらご飯を食べちゃいけない。
食べ物は心を作る。身体のためにだけ食べるんじゃない。
村松さんとお話して一番心に残った言葉です。
そしてこの方が育てたりんごを皆さんに召し上がって頂きたい、心からそう思いました。
【写真左】村松さんと弊社社長高橋です。
【写真右】青空と真っ赤なりんご