有機野菜専門店 ぶどうの木のオーガニック通信

がん社会を生きる きのくに漢方クリニック田中一先生のお話し会

こんにちは ぶどうの木の高橋です。
先日きのくに漢方クリニックの田中一先生のお話を聞きに行ってきました。

がん社会を生きる

この記事は2013年9月26日のものです。

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きのくに漢方クリニック田中先生と弊社社長 高橋です。

田中先生と私たちとのお付き合いは5年ほどになります。
田中先生が名張市で赤目療養所を開院していらしたとき
有機栽培の野菜をほしい、とお問い合わせをいただきました。

その後、がん闘病中のかたや食事療法を実践される方に田中先生をご紹介させていただいたり
田中先生からいい食材を求めていらっしゃる方をご紹介いただいたりのお付き合いが続いています。

自分の体の声をもっと聴いて

田中先生はやさしくてとても厳しい先生です。
自分の体の声をもっと聞くように、と言われます。

玄米を食べると体にいい、病気が治るといわれて胃が痛くても一生懸命食べる。
それは違う。
自分の体の声をもっと聞いてくださいと言われるのです。

にんじんジュースの適量は体が教えてくれる

人参ジュースを毎日どれだけ飲んだらいいでしょう?と先生に質問しました。
自分の体に聞いてください と先生は言われます。

飲んでいて胃が痛かったり、おなかが緩くなったりしたらそれは飲みすぎ。
ああ、気持ちいいな ニンジンジュース。そう感じる量が適量です。

人参ジュースに限らず、
体にいいからと言って不調になるほど飲んでは(食べては)いけない
常に自分の体に問いかけて体の声を聞いて、とおっしゃいます。

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先生のお話は三重県名張市のキャンプ場の中の一室で行われました。
木の香りが漂う山の中の気持ちがいいお部屋です。

食から始まる健康で幸せな人生をサポートするのが医師の使命

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田中先生は1970年 和歌山県生まれ。和歌山育ち。94年和歌山医大卒。

大学病院で外科医として勤務中に手術・抗がん剤などの通常治療を行いながら
がんの免疫療法の研究に携わり、病気を治すためには免疫力の向上が
重要であることを痛感する。

手術や抗がん剤で医療を行ううち、抗がん剤の効果や妥当性に疑問を持ち始めた。
同時に免疫力は薬物ではなく、人工物を廃した自然に即した生活により高まることに気づいた。
漢方とと食事をはじめとした養生を中心とした医療を行うべく2004年外科医をやめ
赤目養生所(三重県名張市)に移る。

無農薬、有機農業で育てた農産物の「病を治す力」に確信を持つに至り
食から始まる健康で幸せな人生をサポートするのが医師としての使命」と考えるに至る。

2004年 1月きのくに漢方クリニック開設。
生産者の方々と病気を治したい患者さん(消費者)を結ぶべく活動(模索)中。

大学病院でのがん治療に疑問を感じて

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大学病院で勤務中、病院には、楽になる・病気が小さくなるのが目的で受診するのに
がんの治療で手術などをしたときは病院にかかった後のほうが苦しいことが多いことに疑問を感じる。

たとえばその後しんどくてその後改善すればOKなのだが、そうでない人も多い。
かえって治療後のほうが苦しい。

がんの標準治療と呼ばれるものは人を楽にするのかと疑問を持つ。

そのうちに、抗がん剤や手術などは違う 「苦しくない治療や術後を送る」 お手伝いをしたいと思うようになった。

病気を治すのに免疫力を上げる手伝いをする、その手伝いを医者がしてもいいんじゃないかと思い副作用のない治療をして免疫力を上げる手伝いをしようと思った。

病気になった来し方を考えて病後の過ごし方を考える

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副作用のない治療・免疫力を上げるとは具体的にどんなことを指すのか。

病気の種類には関係なく、体の力を呼び覚まして目覚めさせる。
病気になったこしかたを考えて病後の過ごし方を考える。

その時に大切なポイントは食事。

対症療法との視点の違い。対症療法は表面の改善を目的とする。分かっている範囲で行う。
たとえばかゆいときはヒスタミン・抗ヒスタミン剤を使用することが多い。
対症療法が間違いではない。症状を抑えることは必要。
しかしそれだけでは根本的解決につながらないときがある。

人間の体には恒常性がある。
暑いときも寒いときも、寝不足の時にも体調不良の時も
体の調子は大体同じように働く。
その恒常性を保つために体の中には無数のメカニズムがある。

対症療法は悪くない。必要。しかしそれだけでは根本的な解決にならない。
根本治療とは病気になった根本的理由を解決して体の力を育てていくこと。

栄養を効率よくとり入れるために

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そのためには正しい食事が必要。
野菜不足が病気につながる。足りないのは野菜の量であり、野菜の栄養価。

栄養学は3代栄養素を重視しますが、現代の食事では3大栄養素は足りている。
大切なのはビタミンやミネラル。これが少ないと3大栄養素をうまく活用できない。
ビタミンやミネラルは栄養を効率よく取り入れられる体になるために必要。

野菜は3大栄養素は少ないけれどビタミンやミネラル分は多い。
野菜中心の食事をしていると効率的な体になる。

しかし、この野菜にビタミンミネラルが少なければ野菜を食べる意味がない。
農薬や化学物質が入っていてもよくない。
同じ野菜を食べるのなら「質のいい野菜」を食べよう。

食であなたは変わる。よい材料を食べることで自分を慈しもう

化学肥料を多用したり、農薬を使用して栽培すると、土壌中のミネラル分が少なくなる。

このミネラル分は化学肥料では補給できない。

ミネラル分は有機肥料が微生物でじっくり分解される過程で土壌中に蓄えられます。
化成肥料はいわばサプリメント。
私たちがサプリメントだけで生きられないように植物もサプリメントだけでは生きられない。
微量元素(ミネラル分)はとても大切。

野菜を食べるなら「質のいい野菜」

つまり栄養価が高い野菜、有害物質を含まない野菜を食べるようにしたい。
いい育て方をした野菜を新鮮なうちに食べる
栄養価を保ちながら調理する
そして 生で食べられるものは生で食べる。

健康に過ごすためには3つのことが大切
1、取り入れる   食べること
2、処理すること  運動すること
3、排出すること  汗・小便・大便

食べることは生きること

あなたはあなたの食べたものでできています。  ロジャー・ウィリアムズ(イギリス生まれの神学者)

たくさん食べたい、だから栄養価が高く有害物質が少ない野菜を食べたい。

有機野菜は土が作るのではない、人が作る。
ものとしての有機農産物を買うのではなく、農家さんの生き方に敬意を示そう
生産者の方の努力に敬意を払う

食であなたは変わります。
良い材料(食べ物)を食べることで自分を慈しみましょう。

病気にならない体を作るのではなく

「病気にならない体を作る」そんな食べ方は存在しないと先生は言われます。
どんなに気を付けていても病気になることがある。
その時に治療が効く体であることが大切。 病気にならないことが目的ではない。

正しい食事をして体のベースをきちんと作らないと、どんな治療をしても病気は治らない。
それはたとえて言うと、1階を抜いて2階・3階と建て増しするようなもの。
土台がしっかりしていないといい家は立たない。

体の免疫力は薬物ではなく、人工物を廃した自然に即した生活により高まることに気づいてほしい。
そしてこれはがん患者さんだけでなくすべての人に当てはまる話。

自分の体の中にある治癒力を引き出す、治癒力を高める そのために正しい食事が大切。

「外からの治療が効く」 私になること。

大切なのはどの治療法を選択するかではなく、その治療法が効く体になっていることです。

正しい食事をして体のベースを作ってください。

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今回の講演会を主催された名張市 土の香り市場 ハラペコあおむしの奥田さんです。
当店スタッフ将大の母校 愛農学園農業高等学校の元校長先生 奥田先生の奥様。
オーガニック大好きな笑顔が素敵な女性です。

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お話が終わった後は、何人もの方が個人的に先生とお話しをされていました。
そのお一人おひとりにていねいにお返事される先生。
あたりが暗くなるまでたくさんの方が先生とお話をされていました。

*プライバシー保護のため画像の一部を加工しております。

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高橋 和子 info@budounoki.info
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