Archive for the '放射能について' Category


2012.04.15[日] くらぶコアの人参 放射線量検査

こんにちは ぶどうの木の高橋です。

先日からご紹介させていただいている茨城県くらぶコアさんの人参の
放射性物質の測定、こんな風に準備をしました。
測定をお願いした日本エコテックさんの中では撮影を許可いただけませんでした。
わたしが準備した様子だけご覧ください。

まずくらぶコアさんから検体が届きます。
3つのほ場から収穫されたサンプルです。
より正確な値が得られるように、できるだけ離れたほ場で収穫された人参を選びました。

  

それぞれのほ場番号が記されています。そしてちゃーんとJASマークまで付いています^^

 

検体はおよそ2㎏必要です。
2㎏分のにんじんをそれぞれ混ざらないように細かく刻みます。

 

茨城の人参3種類と熊本の吉水農園の人参
合わせて4種類の検体の準備が出来上がりました。

この検体を日本エコテックさんに送って測定していただきました。

検出限界は10bq/kg。
一般食品の基準値が100bq/㎏です。この基準値で検出されないということは
安心できるレベルであると判断いたしまして紹介させていただきました。

 
 


2012.03.30[金] クラブコアの人参~ 安心して食べていただくために

こんにちは ぶどうの木の高橋です。
春らしいいいお天気、気持ちがいいです。

毎年おいしい人参を送って下さるくらぶコアさんの圃場を見に
茨城県に行ってきました。
3月26日 梅の花がほころんでいました。

 

日本全国の皆さんが3.11東関東大震災の影響で、
収穫される野菜に放射性物質が含まれている可能性を
心配なさっていることと思います。

昨年の春は、関東産の野菜を「大丈夫です、どうぞ安心して召し上がって下さい」、
そうお伝えすることができるだけの根拠が見つからず、扱いを中止いたしました。

ことしの春、産地からいただいたお便りには
にんじんを安心して食べて下さい、とのお便りと
放射能の検査表をいただきました。

放射性物質は検出せず(検出限界10bq/kg)とありました。

あの地震の後、産地ではどんなふうに作物を育ててこられたのか
食べて下さる方に安心を伝えるためにどんな取り組みを行ってこられたのか
そんなことをおうかがいしたいと思って産地に行ってきました。

【1】 にんじん畑を見てきました。

まずほ場をいくつか見学させていただきました。
常に持ち歩いている簡易式のガイガーカウンターでその場の放射線量を測定。
案内していただいた3つのほ場とも0.12μ~0.14㏜/h。(※ 注1 )

秋に訪問した岡山のにんじん畑と同じレベルでした。

 

収穫が終わった畑です。こんなにふかふかな土地なんですよ。
ほ場の中を歩くとずぼっ、ずぼっ、と足が沈んでいきます。

今回お願いしてこの3つに当てはまりそうなほ場を見学させていただきました。

・空気や水の流れがよく放射性物質がたまりにくいと思われる場所
・山のふもとから水が流れ込んでくるような場所、
空気が淀みやすく放射性物質がたまりやすいと思われる場所

それぞれの空中の線量を比較してどれくらいの差があるか見たかったのです。

山のふもとの枯れ葉の中は平らなほ場より若干高めの数値が出ましたが
機械の測定誤差範囲に入る程度でした。

   

空気中の線量を参考までにご確認ください。

【2】 堆肥施設を見せていただきました。

クラブコアさんでは100%有機物由来の堆肥を作っています。
現在はそれらの原材料も細かく確認、汚染の恐れがある原材料は
使用を控えておられるとのこと。

これについては、従来のような資源循環はできないけれどやむを得ないとのこと。

堆肥からも放射性物質を土壌中に取り込まないようにしておられました。

 

 堆肥を作る場所で説明して下さるくらぶコア 五十野さんです。

【3】 人参の保管冷蔵庫を見せていただきました

人参は土つきのまま大きな冷蔵庫内で保管されます。

土がついていた方が皮に傷がつかなく、きれいな状態で保管できるんだそうです。

 

収穫されたほ場別に混ざらないようにきちんと分けて保存されています。
泥つきの方がいい状態で保存できるとのことで、泥がついたまま保管されています。
出荷時にきれいに洗って、箱詰め・計量して出荷されます。

* 空間線量は私が所持する線量計 ECOTEST  TERRA MKS-05 で測定したγ線量です。
  平均値ではなく、私が訪問した時点の値を示したものです。
  各地の正確な空間線量は文部科学省HPが示す空間線量の値が信頼できる値だと思います。

 

検出なし というデータだけでなく、想いと取り組み、全てをトータルとして見ていただきたい

その後生産者の方にお話しをうかがいました。
 
【 土壌中のセシウムを植物に移行させないように 】
  
 
昨年から全てのほ場で、農産物に放射性物質を取りこませないように「プラウ耕」という
表層の土を深層の土と入れ替える作業を行ったそうです。
40センチほど掘り起こして、深層の土と表層の土を入れ替える。地表に降った放射性セシウムは
表層に蓄積しているため土を入れ替えれば作物の根から放射性物質が吸収されにくくなります。

植物内にセシウムを取り込ませない働きや、土壌中のセシウム濃度を薄める取り組みとしては
放射性物質を取り込みやすいと言われる植物(ヒマワリなど)を植えたり、
土壌中のセシウムを
ゼオライトに吸着させたり
セシウムと拮抗する作用があると言われるカリウムを与えたりなど
 
土壌中のセシウムを植物に吸着させないためにはいくつかの方法があります。
 
くらぶコアさんではこの「プラウ耕」が一番効果があったそうです。

 
 


 
【 もともとはいい土作りのため。 特別な方法ではない 】
 このプラウ耕は放射能対策のためだけにある方法ではありません。 
 もともとは土壌を反転させて雑草の種子を芽が出ないようにしたり、
やとうむしなどの害虫を絶やすための作業だったそうです。
化学肥料を使わずに豊かな土を作るための技術が
作物への吸収を抑える作用を行っているようです。

 

 

【 ふかふかの土も、雑草も役に立っています 】

クラブコアさんのほ場はふかふか。歩くと靴が半分くらい沈みます。
これは畑が深く耕されているから。そして土の中に適度な空気を入れ
団粒構造を作り上げ、いろいろな微生物が住める環境になっています。

このふかふかな土が、植物の根から放射性物質を遠ざけることにつながります。

また除草剤を使わないために生えてくる雑草の中には、イネ科の作物が多く
放射性物質を吸収する働きもあります。

このような、地道な農作業が「検出せず」のデータにつながっているのではないかと思います。

単に「放射性物質検出せず」 この数字だけでなく
安心して食べていただきたいとの強い思いと、
放射性物質を取りこませないための産地の地道な取り組みも
お伝えさせていただきたいと思いました。

【 検出せず についての私の想い 】

放射性物質は「0」ではなく、「検出せず」です。
完全に放射性物質が含まれていないことを証明するものではありません。
この検出限界(10bq/kg)で検査し、検出されない濃度は
安全であると私は判断いたしますが、
この判断を強制するものではありません。

データや産地の思いをご理解いただくことができても
やはり関東産のものを食べるのは不安、とお思いになられる方もいらっしゃると思います。
私はその不安は当然だと思います。

ご不安なお気持ちを抱えたまま召し上がっていただくのは、
産地も私たちも望むところではございません。
どうぞそのお気持ちをご遠慮なくお伝えくださいませ。
 

3月30日 有機野菜のぶどうの木 高橋和子

 


2011.12.26[月] 原発とエネルギーを学ぶ朝の教室  ~Morning study of Silent Spring~

原発とエネルギーを学ぶ朝の教室  ~Morning study of Silent Spring~
     第13回「放射能から農業を取り戻す」
 12月17日(土) 9:00~10:30 東京店B1 レストラン「広場」  
 
かわた・まさはる 分子生物学者。環境科学を専門とし、四日市公害や三重県藤原町セメント公害裁判、
原発反対運動など多くの社会活動に関わってきた。

チェルノブイリ事故から3年後の1989年より、現地の要請を受けウクライナ支援を続けている。
新刊は『チェルノブイリの菜の花畑から 放射能汚染下の地域復興』(創森社)。NPO法人チェルノブイリ救援・中部理事。
講師/河田昌東さん(分子生物学者)
司会/落合恵子(クレヨンハウス主宰)

チェルノブイリ事故後、ウクライナでナタネを使った土壌浄化を行ってきた河田昌東さん。
震災後の福島も訪れた経験から、これからの農業、消費者は、
どのように土と食べものと向き合っていけばよいのか、話していただきます。

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9月10月と慌ただしく過ぎ、気がつけばもう12月。
おびただしい量の放射線物質が日本の国土にまき散らされたいま
どのように放射線物質と付き合っていくか
私たちはどうしたらいいのかを知りたくて勉強会に参加しました。

ここまで来ちゃったけど、まだできることはあるよ。

そうにこやかに語る落合恵子さんのごあいさつから始まりました。
なにができるんだろう、どうしたらいいのか。

お話の内容を聞きながらとってきたメモを箇条書きでここに記していきます。

事故を起こした原子力発電所はその後何年もの作業が必要。
チェルノブイリではいまも5000人の人が作業のために働き続けていることを始めてしりました。

チェルノブイリと福島では事故の経由は違うけれど起こったことは同じ。
事故のころ日本にはたまたま西(太平洋)に向かって風が吹いていたので
汚染物質の多くが太平洋に流れて言ったけれども、
6月以降の東風の時期ならば日本全国が汚染されていても不思議はなかった。

【二つの事故の原因の違い】

チェルノブイリの事故の原因設計ミス 
低レベル(7%)で運転すると爆発するようになっていた

福島原発はこれと違って2つのミスが重なって起こった。
ひとつは送電線が地震で切断した。そしてディーゼル発電機が津波で壊れた。
このため非常用電源がなくなってしまった。

【内部被ばくと外部被ばく】

長崎・広島の原子力発電による被ばくは外部被ばくが問題
原子力発電所の事故は内部被ばくが問題

外部被ばくを起こすのはガンマ線  エネルギーが高い
内部被ばくはからだの中に放射性物質を出し続ける物質が入ることが問題。
ベータ線 エネルギーが低く離れれば健康に害はない
しかし体内・細胞の近くでは大きく影響を及ぼす。

【 放射性物質や放射線に関する単位 】

●ベクレルの放射線物質があると  Bq(物理量)  1秒間に1個の放射線を出す
●レントゲンの放射線を出し     R 放射線強度
●グレイのエネルギーを物質は吸収し Gy 吸収エネルギー
●シーベルトの影響を受ける      Sv 生物影響

生物学的影響としてはがんややけどなど

【 農産物の汚染には2種類ある】