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2018.02.02[金] 「味噌づくり」しました。

毎日寒い日が続きますね。
一年で一番寒いこの時期、味噌づくりを始めるのにはいい時期なんだとか。昔から、この時期にくんだ水は”寒の水”とよばれ、みそやしょうゆ、お酒などの発酵食品の仕込みに適しているといわれています。

 

 

「手作り玄米みそ作りセット」で簡単みそ作り

さて先日「手作り味噌」に挑戦してみました。みそは作ってみたいけど、材料を一人でそろえるのは大変だし、大豆を豆から煮るのも少し面倒。そこでオーサワの手作り玄米味噌セットを利用しました。

必要な材料や樽がそろっているうえ、大豆は、あらかじめ圧力釜で柔らかく蒸した煮大豆が入っているので、仕込みに時間や手間がかかりません。
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オーサワの手作り玄米味噌セット
(有機煮大豆・有機玄米麹使用)樽つき
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内容物は煮大豆と玄米麹、塩の3点セット。煮大豆と玄米麹は有機原料使用。塩は天海の塩です。
作り方の説明書と樽つき。

1月20日から3月半ばまでの数量限定品です。

 

 

まず材料をそろえました。

 

用意するもの:
・タル(内容量が3kg以上のもの)      材料に含まれます。
・豆を潰すボウル             上記の「たる」で代用できます
・豆を潰すマッシャーやすりこぎ棒など    用意できない場合はなくても大丈夫
・ラップ                  30cmほど
・押しぶた                 適当な大きさの皿、最悪なくても良い
・重石(袋に入れた塩・砂糖などでもよい)  買い置きのみそ・砂糖等で代用できます
・消毒用アルコール             必須(ないとかびます)

 

オーサワのキット (出来上がり約1.8kg)  熟成期間12か月以上、食塩相当量約11.3%
・煮大豆(有機栽培大豆使用)1kg
・米麹(有機栽培米使用)800g
・塩200g
・作り方説明書

オーサワの手作りみそキット

 

さて作ります。

1、煮大豆を温める

煮大豆を袋ごと沸騰したお湯の中に入れて、温めます。約20分以上。温めることで大豆がつぶしやすく、混ぜやすくなります。

手作りみそ 2018年

 

 

2、こうじの塩切りをします。

まずは手を洗い、机の上を整理します。まずは、塩を袋の上からもみ潰します。そしてたるをアルコール消毒します。樽に消毒スプレーをしゅっとして、キッチンペーパーで拭き取ります。カビが生えづらくするためのカビ対策です。

麹を樽の中に入れ、よくほぐします。麹の中にあらかじめ煮沸しておいたぬるま湯(約55度)を入れ、麹が水分を吸い込むまで置きます。みそ作り 有機玄米麹

*乾燥麹は硬くそのまま使うとぱさぱさになってしまうため生麹に戻してみそを作ります。
水分がなくなったら、塩の90%(180g)を麹に加え塩が麹の周りにつくようにやさしく混ぜます。みそ作り 塩

みそ作り 麹

*残り1割は仕込み時に1/2を樽底に降り1/2を仕上げに降るために残しておきます。

 

 

 

3、大豆をつぶします。

次は大豆です。

みそ作り 煮大豆

マッシャーで潰したり、卓上チョッパー(ミンチャー)を使用してもOKです。手と綿棒でつぶします。豆が熱いので素手でつぶすのは危険です。軍手を使いましょう。

手作りみそ作り 大豆をつぶす

お店で売っているようなサラサラ味噌がいい人は、しっかりつぶした方がいいです。しかし固まりが多少残っていても大丈夫だとのことでしたので、固まりが多少残った状態で止めました。

みそ作り 大豆をつぶす

手作りみそ 大豆をつぶす

大豆が潰れたので、袋の端っこをコの字に切って中身の大豆を樽に出します。

 

 

4、大豆と麹を混ぜます。

つぶした大豆と塩きり麹をよく混ぜます。熱いでが、冷めるとつぶしにくくなるので、手早く混ぜるのがポイントです。

手作りみそ 混合 手作り麹 混合

熱いです。最初はへらなどを使ったほうが安全です。少し冷めたらてでもOK。

 

5、みそ団子作り

 

よく混ざったらこぶし大に握って、空気を抜いて丸く固めます。9個から13個くらい作ります。

みそ作り みそ団子

 

6、仕込み

 

たるの中をアルコールなどで消毒します。塩の1/2をそこにきれいに振りかけます(難しいけど)

手作りみそ 

みそ団子を肩がぶつかるように並べ、空気の隙間ができないようにこぶしで抑えます。

手作りみそ作り 仕込み

並べて、空気が入らないようにしっかりつぶします。

みそ作り つぶします

さらに上に並べてしっかりつぶします。空気が入らないように。ギューッと力を込めて。

みそ作り 仕上げ
最後に、平らにならして残りの振り塩をタルの外壁にぶつけるようにつけます。たるの表面を消毒用アルコールなどで拭き、表面をラップでしっかり覆い蓋をして出来上がり。蓋に仕込み年月日を書きます。

手作りみそ作り 樽に年月日を書く

 

 

 

保存について

風通しがよく、直射日光が当たらず温度変化の少ないところに寝かせます。(外気の抜ける床下、北側のベランダなどが適しています)

食べごろについて

夏を越したら食べられるそうです。でも本当に美味しいのは1年以上熟成させたものらしいので、来年の節分においしくいただけるのを楽しみに待つことにします。

 

これで2018年2月1日のみそ作りのレポートを終わります。

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「味噌づくり」しました。 はコメントを受け付けていません。

kazuko on 2月 2nd 2018 in 勉強しています, 手作り レシピ


2018.01.24[水] 農薬とはどんなもの。

こんにちは ぶどうの木の高橋です。名古屋は雪が降ってきました。みなさまお気をつけて過ごしましょう。

さて今日のブログは先日の「有機農産物」についての続きです。有機野菜は農薬を使わない野菜、と一般的に考えられています。ところで「農薬」てなんでしょう。どんな働きがあって、どんな物質のことなのか。どんどん気になってきたので調べてみました。

 

農薬とはどんなもの。

農薬とは、農作物を害虫、病気、雑草など有害生物から守るために使われる薬剤。その語源は、「農業用薬品」を略したものと言われていますが、農作物の「農」と薬剤の「薬」を組合わせたものと考えると分かりやすいですね。

実は「農薬」の定義は法律で定められているのです。法律、「農薬取締法」(農林水産省HPにリンクします)では、農作物の病害虫の防除に用いる殺菌剤、殺虫剤その他の薬剤、農作物の生理機能の増進又は抑制に用いる成長促進剤、発芽抑制剤その他の薬剤を農薬と定義しています。その他の薬剤として除草剤、誘引剤、忌避剤、展着剤などがあります。さらに、薬剤ではありませんが、防除のために利用される天敵生物も農薬に含まれます。

専門用語が続いて分かりにくいのでまとめます。農薬にはこんな種類があります。

・殺菌剤や殺虫剤       野菜や果物につく虫や病気を防ぐ働きがあるもの
・成長促進剤 発芽促進剤   野菜や果物の生協を促進する、または遅くする働きがあるもの
・除草剤           畑や田んぼに生える草(いわゆる雑草)を枯らします
・誘引剤           害虫を寄せ付けて、作物に行かないようにします。
・忌避剤           害虫が来ないようにします。
・展着剤           農薬が雨など流れ落ちないようにする働きがあります。
・生物天敵          害虫を生き物に食べてもらうようにします。

一口で「農薬」と言ってもいろんな働きがありますね。

 

 

農薬には二つの種類があります。

農薬取締法上の「農薬」には、国の審査を経て登録された「登録農薬」と農林水産大臣及び環境大臣が指定する登録を必要としない「特定農薬(特定防除資材)」があります。

登録農薬は、病害虫や雑草などに対する防除効果の確認は当然ですが、食べものとなる農作物に使うもの、そして環境中に直接放出するものであることから安全性について厳しく規制され、また、使用にあたっての基準も明確に定められ、それを守ることによって防除効果と安全性が確保されます。特定農薬は、「重曹」、「食酢」、「使用される場所の周辺で採取された(地場で生息する)天敵」(たとえば、ナナホシテントウ、寄生バチ)の3種類に、2014年3月にエチレン、次亜塩素酸水(塩酸又は塩化カリウム水溶液を電気分解して得られるものに限る。)が追加され、5種類が指定されています。

 

(注1)農薬取締法では、農薬を以下のように定義しています。
第1条の二 この法律において「農薬」とは、農作物(樹木及び農林産物を含む。以下「農作物等(注3)」という。)を害する菌、線虫、だに、昆虫、ねずみその他の動植物又はウイルス(以下「病害虫」と総称する。)の防除に用いられる殺菌剤、殺虫剤その他の薬剤(その薬剤を原料又は材料として使用した資材で当該防除に用いられるもののうち政令で定めるものを含む。)及び農作物等の生理機能の増進又は抑制に用いられる成長促進剤、発芽抑制剤その他の薬剤をいう。
2 前項の防除のために利用される天敵は、この法律の適用については、これを農薬とみなす。
(注2)農薬取締法では第10条の三などに「除草剤(農薬以外の薬剤であって、除草に用いられる薬剤その他除草に用いられるおそれがある薬剤として政令で定めるものをいう)」という文言が出てきますが、ここでいう「除草剤」は、条文が示す通り、農薬登録のない、つまり農薬でない除草剤を意味しています。登録農薬としての除草剤は、第1条の二の「その他の薬剤」に含まれています。
(注3)農薬取締法が対象としている「農作物等」については以下のように示されています。「農作物等」とは栽培の目的や肥培管理の程度の如何を問わず、人が栽培している植物を総称するものである。その植物の全部又は一部を収穫して利用する目的で栽培している稲、麦、かんしょ、ばれいしょ、豆類、果樹やそ菜類はもちろん、観賞用の目的で栽培している庭園樹、盆栽、花卉、街路樹や芝のほか、肥培管理がほとんど行われていない山林樹木も含まれます。
参考文献
*日本植物防疫協会『農薬概説』
*日本家庭用殺虫剤工業会『家庭用殺虫剤概論Ⅲ』
*生活害虫防除協議会 家庭用生活害虫防除剤の自主基準
http://www.nihs.go.jp/mhlw/chemical/katei/manu/hukaigaityu/080801jishukijyunrev.pdf

次回に続きます

 

 

ジュース用にんじん20180124-2

撮影された写真がこれ。小さめサイズです。このにんじんは表面がピカピカ。そして香りもよく、味も濃厚でおいしいです。ジューサーの口にそのまま入るのでジュースにするのに便利です。

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kazuko on 1月 24th 2018 in 今日のジュース用人参, 勉強しています,  ・野菜の表示・法律のこと


2018.01.22[月] 有機野菜は有機であると「認めてもらった野菜」。

こんにちは ぶどうの木の高橋です。どんどん昼間が長くなってきてうれしいわたしです。

私たちぶどうの木が取り扱うのは「有機野菜」。毎日JASマークの付いた野菜を見て触って、みなさまにお届けし、有機小分け記録をつけ、有機シールの枚数を数えたり小分けの管理をしています。わたしにとって本当に当たり前の有機野菜。この定義について改めて書いてみます。

 

 

有機農産物とは?

有機野菜とは「認められた」野菜です。3年以上農薬も化学肥料も使ってない農地で収穫されたんだよ、と太鼓判を押してもらった野菜です。

さらに、農薬以外にも、使える資材(肥料や防虫ネットなど)・ほ場の周辺環境などの条件に細かな規定がたくさんあります。これらをクリアした農産物のみ「有機JASマーク」をパッケージに明記したうえで有機農産物や有機野菜と表示して販売することができるのです。

有機JASマーク

これはぶどうの木の「有機マーク」このシールを張っていいのは有機栽培のものだけ。オーガニック、有機と表現できるのも「有機栽培」の野菜や果物だけです。

 

栽培期間中農薬不使用

ちなみに、一般的に言われる「栽培期間中農薬不使用」とは、農林水産省の「特別栽培農産物に係る表示ガイドライン」で定められている表示方法で、播種から収穫までの栽培期間中に一度も化学合成農薬を使わずに育てられた農産物のことを言います。

「無農薬」という表示は、一切の残留農薬等がないという誤解を与える恐れがあるため使用が禁止されています。無農薬、という言葉はわかりやすいのでよく使われていますが、ほんとうは禁止されている言葉です。

また有機栽培でも使用することを許可されている「農薬」があります。これは城中菊抽出エキスや、食酢など昔から虫をよけたり、病気を予防する目的で使われてきた自然由来の素材です。それらがなぜ「農薬」と呼ばれるのかを次回ご紹介します。

 

ジュース用にんじん 有機 無農薬

九州産有機ニンジンのサンプルが届きました。すらっと大きめサイズ。ここのところどこの産地も小さいので大きなニンジンはありがたい。ジュースにして味見。とてもとてもおいしい!
さっそく産地に連絡して配送ルートの確保に入りました。皆様にこのおいしいニンジンをお届けできるのが楽しみです。

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2017.04.14[金] 有機小分け認証の作業場は「ハエ取り紙」で防虫

こんにちは ぶどうの木の高橋です。いきなり変な題名ですみません。昨日社長が買ってきました。ハエ取り紙。私と同年代の方だとご存知だと思います(笑)が、ぶどうの木の作業にはこれがぶら下がっています。

ぶどうの木の作業場は「有機小分け認証」を取得しています。小分け認証を取得するためには、作業場で化学的な薬品を使用しないことが条件になります。そのため市販のスプレー式殺虫剤などは使わずにこのような物理的なものを使って虫よけを行っています。

ちなみにネズミの駆除も電波式です。(ネズミを見たことはありませんが、予防のためにネズミ撃退装置)をつけています。

「有機栽培」は農薬を使わずに栽培されるだけでなく、畑からお届けまで安心していただける仕組みです。どうぞ安心してお召し上がりください。

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kazuko on 4月 14th 2017 in  ・野菜の表示・法律のこと


2015.07.22[水] 農業の規制に、新基準   ARfDを知っていますか?

この記事は農業の規制に新基準 (栄養と料理_2015年7月号)に記載されたものを
そのまま転記しています。

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農産物の栽培時に農薬が使われると、農産物やそれを原料とした加工食品
に農薬が残留する場合があります。現在の農薬は分解性が高く、農地で使用
されたあとにすぐ分解が始まるので、店頭に並ぶ農産物の5~6割からはもう
農薬は検出されない、という調査結果もあります。農薬が残留する場合も、
国が科学的根拠に基づいて残留基準を設定し、それを上まわらないように
することで、食べる人の安全を守っています。
これまでは一日摂取許容量(ADI)という基準を基にして、農薬の使用方法
や回数、残留基準が決められていました。しかし、昨年から急性参照用量
(ARfD)も考慮するようになりました。農薬の規制は強化されたのです。
今後は、ARfDという言葉がニュースに登場するケースも増えてくるでしょう。
解説します。
■慢性暴露評価はADIで判断
農薬は農業に欠かせません。無農薬栽培は可能ですが、病害虫や雑草の被害を
受けやすく生産が安定せず、収量(単位面積あたりの収穫量)も減ります。農薬
なしでは世界の人々の食をまかなえないことを、国連食料農業機関(FAO)も
認めています。
そのため、栽培時に農薬を必要な分だけ用いて虫や病原菌、雑草などを防ぎ、
収穫した農産物に、人の体に影響の出ない量が残留することを許容して管理して
いく方法がとられています。
具体的には、マウスやラットなどの動物に長期間農薬を与えて影響をい見たり、
発がん性を調べたり、2世代以上にわたって農薬を与え続けて、繁殖に異常がない
か確認したり、さまざまな試験を行なって、有害な影響が出ない量を求めます。
これが、無毒性量です。

一般に、動物より人のほうが強健なので、この無毒性量を人に当てはめても
だいじょうぶかもしれません。しかし、人が動物より弱いという可能性や、人でも
個人差が大きいことを加味して、無毒性量を安全係数(通常は、100という数で用いる)
で割った数値を、人の一日摂取許容量(ADI)としています。人が毎日一生涯
にわたってこの量を摂取しても、悪影響がないと推定される量です。
日本では、農薬メーカーがこれらたくさんの試験を行なってデータを国に提出し、
食品安全委員会が諸外国での試験結果なども考慮に入れて審議し、ADIを決定
します。
その後に、厚生労働省が各農産物の残留基準を決めます。農薬は、使用するとその
農産物の残留量は当然高くなりますが、使われない場合には残留しません。残った
農薬も日に追うごとに分解され濃度は低下します。専門家を集めた審議会で、これら
のことを勘案しながら、農薬ごとに使ってよい作物、使用方法、使用量、農産物の
残留基準を決定します。結果的に、残留基準はその農薬が使用される農産物では高め
に、使われない農産物では低くなります。
そして、人が一日にさまざまな食品を摂取してもADIを超えないようにします。
このあたりの作業は非常に複雑です。専門家や厚労省、農林水産省などが、実際の
農業現場でのその農薬の必要度等も検討し、案として決めていくのです。パブリック
コメントを経て、最終決定されます。これを「慢性暴露評価」と呼びます。

実際には、農産物に残留基準のような量が残留していることはまれで、冒頭で書いた
ように検出されないこともしばしば。しかし、残留量を過大に見積もってその農薬
を使える農産物を制限するなどして、日々の「食の安全」を守っているのです。

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表 ADIとARfDの違い

○一日摂取許容量(ADI)
人がある物質を毎日一生涯にわたって摂取し続けても、健康に悪影響がないと
推定される一日あたりの摂取量。一日にさまざまな農産物を食べてもADIを
超えないように、農薬の使用方法や使用量、対象農産物などを決める。

○急性参照用量(ARfD)
人がある物質を24時間またはそれより短い時間に口から摂取した場合に、健康
に悪影響がないと推定させる一日あたりの摂取量。大量に農薬が残留している
農産物を最大量食べる、と仮定し、その場合でもARfDを超えることがない
ように、農薬の使用方法や使用量、対象農産物などを決める。

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■始まった急性暴露評価
ただし、気になるのは、ADIに基づく規制は平均値を基にしていること。農薬は、
適切に使用されていても、作物の大きさや形、畑で植えられている位置等により、
それぞれの農産物につく量にばらつきが生じます。一般財団法人残留農薬研究所の
調査によれば、同じように農薬が使われても、3倍くらいの濃度の違いがあった、と
いうことです。
もし、農薬濃度が高い農産物をたまたま極端に多く食べたら、その日のその農薬の
摂取量はかなりの量になる可能性があります。健康に影響は出ないでしょうか?
また、食品の摂取量には個人差があり、たとえば米は、国民の平均摂取量と非常に
多く食べる人の摂取量は2倍程度です。ところが、野菜だとその差が広がり、たとえば
ケールは、国民の一日の平均摂取量は0.2g。ところが際立って多い人ではなんと160g
です。ケールを健康によいと信じて極端に食べている人がいるのです。
仮に農薬の残留濃度が高めのケールを160g食べたとしても健康に影響が出ないように、
そして、ほかのどの農産物でも同じような問題が生じないように農薬の使用を管理
しなければ、と新たに導入されたのが「急性暴露評価」であり、急性参照用量
(ARfD)という基準です。人が24時間またはそれより短い時間に経口摂取した場合
に、健康に悪影響を示さないと推定される一日あたりの摂取量のことです。
まだ少しわかりにくいでしょうか。ほかの物質で考えてみましょう。たとえば、食塩は
高血圧などを防ぐために「一日の摂取量を5g未満にしましょう」と世界保健機関(WHO)
は勧告しています。確かに、健康のために努力したい。でも「干物や塩辛、ラーメンなど
食べすぎて、今日だけ、20gも食べてしまった」という日もあるでしょう。だからといって、
この日に急に体調をくずすわけではありませんね。だったら、一日に何gまでであれば、
急性症状が出ないのでしょうか?動物実験から推測して、一回に食塩を150g食べると死亡
すると見られています。では、何gまでならだいじょうぶ?
慢性的な影響だけでなく、このようなめったにない大量摂取による急性影響についても各
農薬についてきちんと検討して設けられるのが、ARfDなのです。
諸外国や国際機関では、かなり以前から急性暴露評価が始まっており、日本も遅れて2014年
に始まりました。ADIを決める際には、動物に長期に少しずつ農薬を与える実験を複数
行い、それを根拠に無毒性量とADIを決定します。一方、ARfDはごく短期間で大量に
食べることを想定しているので、動物実験も一度に大量に与える「急性毒性試験」「急性神経
毒性試験」を中心に、発生毒性試験、繁殖試験、それに人が誤って摂取した事故の結果等も
加味して検討し、そこから導き出された「無毒性量」を安全係数(通常は100を用いる)で
割って、ARfDとします。食品安全委員会が数値を決定します。
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図 農薬の残留基準設定の流れ
出典:厚生労働省資料

動物による毒性試験

無毒性量×安全係数

【食品安全委員会】
一日摂取許容量(ADI)
急性参照用量(ARfD)

↓暴露評価
↓農産物の残留試験結果

【厚生労働省】
農薬の残留基準

↓国内で使用される農薬

【農林水産省】
農薬の登録等

安全係数として通常は100を用いる。無毒性量を100で割って(1/100を掛け算して)、
ADIやARfDを設定する作業を、食品安全委員会が担当する。その後、厚生省
が各農産物における残留基準、農水省が農薬の使用回数や使用量、使ってよい作物
(農産物)などを決定する。

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■使用できる農産物が減った農薬も
ARfDの設定は、農薬の使用方法や使用量、残留基準等にも影響します。
農薬は、必要があって使われます。農業現場からは、「この農産物に使えるようにして」
「あちらにも」と要望が数多く農薬メーカーに届きます。しかし、多種類の農産物に使える
ようにすると、それぞれの残留量は少なくても、一日のトータルでの摂取量が増えて、ADI
を超えてしまう、というようなことも起こりえます。
そのため、農薬メーカーはこれまでも農水省と相談しながら、それぞれの農薬について使える
農産物を制限するなどしてきました。ARfDの設定により、使える農産物がさらに搾り込まれ
たり、使用回数を減らさなければならない農薬が出てくることが予想されます。食品安全委員会
の審議は、膨大なデータを検証するので時間がかかります。そこで、農薬メーカーは農水省の
要請を受け、食品安全委員会の審議より先に、みずからデータを検討して、改善をはかり備える
ことになりました。
その結果、これまでその農薬を使って栽培できたものが、今年からは使えなくなった、とか、
使える回数が減った、というような事例も、数はごくわずかなのですが生まれています。生産者
が知らずに使うと、残留基準を超過してしまう可能性もあります。そのため、各県やJAなどは
生産者に盛んに注意を呼びかけています。
■事件・事故のときもARfDで判断
ARfdの設定は、突発的な事件や事故への対応にも役立ちます。たとえば、2013年12月に明らか
になった冷凍食品への農薬混入事件。工場の従業員が農薬を持ち込み冷凍食品へふりかけ、農薬が
最高で1万5000ppm検出されました。
このような事件・事故により農薬が一回で大量に摂取されてしまう場合、健康影響が出るか出ない
かが重大な意味を持ちます。出る可能性があるのなら、回収を急がなければなりませんし、新聞や
テレビなども大きく報じて「食べないで」と市民に呼びかけ、協力する必要があります。判断の際
には、毎日一生涯食べ続けても健康影響が出ない量であるADIではなく、ARfDと比べるべき
です。
冷凍食品農薬混入事件では、ARfDが設定されていなかったために企業の判断が混乱しました。
こうした事情もあり、国はARfDの設定を急ぐことにしました。
ただし、今後もし、ARfDとの比較による回収が行なわれた際には、「ARfDを超えているから
健康に影響が出る」というふうに勘違いしないでください。ARfDは「これを超えなければ、健康
には悪影響を示さない」と判断できる数値です。違いがわかりますか?
動物実験や人の事故等の事例を基にして「この数値なら、健康影響は出ない」とされた数値を安全
係数である100などの数で割ったのがARfDですから、相当に安全寄りできびしい基準になって
いるのです。
ああ、ややこしい。でも、こんなふうにして農薬はきびしく規制されています。
今後、「農薬の残留基準値超過により農産物を回収。基準値の数百倍」というようなニュースを
知ったときには、倍率の大きさに驚くのではなく、ADIやARfDを超過しているかどうかで
リスクを判断してください。マスメディアではこれらの数値は報じられないかもしれませんが、
自治体や国などが発表するはずです。「消費者の食の安全」と「妥当な価格での安定生産と提供」
を両立させようと農業を注意して使っている生産者の努力にも思いを馳せていただければ、と思い
ます。
もう一つ大事なこと。特定の食品・農産物を極端に多く食べるのは、農薬摂取の観点からもよく
ありません。食事は、多品目をバランスよくとりましょう。
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[農薬の一日あたり摂取量は多くてもADIの数%]

私たちは、一日にどの程度の農薬を摂取しているのでしょうか?
厚生省が、自治体の衛生研究所の協力を得て、毎年調査しています。
2011年度は84、12年度は105の農薬について、モデル献立を作り
調理が必要なものについても調理も行わない、おやつや飲料水なども
含めて、農薬の含有量を測定しました。自治体の17の研究所がそれぞれ、
試料を調整し綿密な分析を行ったのです。
その結果、11年度は3つ、12年度は8つの農薬が検出されました。含有量
は、ADIの0.02%~6.17%にとどまりました。それ以外の農薬は分析
しても出ませんでした。こうした調査も、農薬の安全使用のしくみを
支えています。

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この記事は農業の規制に新基準 (栄養と料理_2015年7月号)に記載されたものを
そのまま転記しています。

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農業の規制に、新基準   ARfDを知っていますか? はコメントを受け付けていません。

kazuko on 7月 22nd 2015 in 勉強しています,  ・野菜の表示・法律のこと


2015.07.10[金] 「私健康です!」と言える人が増える社会を作っていこう!(その2)

以下の文章は愛農会の機関紙 「月刊 愛農」 6月号・7月号に記載された記事です。
皆様にもぜひお読みいただきたいと思い、ここに転記させていただきます。愛農会のホームページはこちらです。こちら

養生を学ぶ会~第30回記念大会 基調講演より~

「私健康です」といえる人が増える社会を作っていこう!  講師 田中一 (きのくに漢方クリニック院長)

奈良県月ヶ瀬の有機農家や養蜂家など4家族が結成した「月ヶ瀬医と食と農を結ぶ会」では、三重県名張市にある赤目養生所で所長を勤めておられた田中一先生を講師に迎え2008年よりさまざまなテーマで養生を学ぶ講習会を開催してこられました。

5月2日に行われた30回記念大会にはおよそ200人が参加し、健康について考える機会を持ちました。愛農会が後援していたこの大会の基調講演の内容を2回に分けて掲載させていただきます。

 

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田中一 (たなかはじめ) 医師。

医学博士。きのくに漢方クリニック院長。
1994年和歌山県立医科大学卒業。第2外科(消化器外科)入局。

手術・抗がん剤などの通常治療、がん免疫療法の研究に携わり免疫力向上の重要性を痛感。

和歌山県立大学院卒、米国Vanderbilt大学医学部研究員(腫瘍免疫学部門)
国立和歌山医療センター外科を経て2004年から2007年まで赤目養生所所長。

食養生・心の養生・漢方を柱に免疫力を自然な方法で高めることにより、がん、アトピー、糖尿病、自己免疫疾患などあらゆる難治症の患者さんを治療。

2008年きのくに漢方クリニック開設。

 

 自分の肉体をモニタする  ●体が発する内なる黄色信号を受け取ろう

自分の肉体を常にモニタできているか、これもすごく大事です。船体がきしきしいっているのに気づけないようではいけません。自分の肉体をモニタするにあたっては、みなさんのおなかの中に双子の兄弟がいると思ってください。そしておなかが痛いなと思ったらその兄弟が悲鳴を上げていると思ってください。腰痛でも頭痛でもそうです。そして「あ、ごめんね、負担かけてた?」という風に受け取ってください。

症状=悪、と思い込んでいる人がすごく多いのです。そしてそれを早く消したい、早く追い払いたいと考える。しかしそうした症状は自分の体に負担を掛けすぎているために起きている現象で、内なる黄色信号なのです。

せっかく体が出してくれているサインを不快だからと薬で消そうとするのは、やって悪いとはいいませんがあまりいい方法ではありません。その前に「では体の状態を正常化してあげよう」と考えるのが正しいのではないでしょうか。

「頭痛」→ 「頭痛薬」 、「胃が痛い」→「消化薬」、の前に、

「頭痛」→「「頭を使いすぎたんだな、今日は早く休もう」、
「胃が重い」→『昨日食べ過ぎたんだな、今日は野菜スープだけで軽くすませよう」と考えるようになってください。

 

  体力がすべて  ● 体力が充実していてこそあなたが思うあなたであれる

上がれる私になるために決定的に重要なのは体力です。体力がすべてです。これを理解しておいてもらいたいと思います。皆さんの活動というのは皆さんの体力によってなされるのです。もっとはっきり言えば、体力が一定以下の状態で考えることはすべて間違いです。皆さんの脳というのはある状態に対して常に同じ答えを出すわけではありません。
体力が充実しているときのあなたのコンピューターはあなたが思っている性能を持ったコンピューターですが、体力がないときは同じコンピューターでありながらとんでもない判断ミスをします。そこから出てくる結論はまるで違うものになるからです。ある一定以上に体力が充実していてこそあなたが思うあなたであれのです。体調が悪いときにベストは出せません。ですからいい体調をコンスタントに維持できるようにならない限り、皆さんの思っているいい人生というものはてに入らないということなのです。

 

人生は体調しだいです。そして「わたしってなかなかいい」と思えるのは結果を出しているときです。でも人間社会においては、結果はあなたの実力だけで決まるわけではなく、他人の評価が影響する場合も多いわけです。これを前提として私に出来ることは何かと考えると、体調を維持した上でベストを出すことです。ベストは出せた、しかし残念ながら周囲からの評価は低く結果は出なかった。それでもベストを尽くせたのだからその結果に納得し、自分にOKを出せる人間であることが大切です。

 

しかし病気の方というのは往々にして結果のよさを最優先に求めます。状態は少しづつ良くなっているのに、それを「良くなっている」と捉えず、「治っていない」と捉えてしまいます。結果を求めすぎて良くなっていく途中経過を重視できないのです。それができなければ自分の体は自分の考えによって壊されてしまいます。

 

  体調維持の秘訣 ● 病気になったときに体力を浪費しない自分に変われるか

私たちは自分を治していく力、自己治癒力を備えています。そしてこの力は死ぬまでなくなりません。何歳になっても病気は治り得ます。少なくとも改善はします。この治癒力・修復力がゼロになるいうときは死ぬ時です。それを分かっておいてください。

 

そして治癒力というのはうまく使えば想像をはるかに超える力を発揮します。たとえば癌でもびっくりするくらいよくなることが起るわけです。私がこの道に入ったのもそういう患者さんとの出会いがきっかけでした。だからもし病気が治らないとしたら「うまく体の力を活かせていなかった」それだけのことだと思ってください。肉体の変化する力が不足していたのです。その力をうまく引き出せていなかったのです・・・・今日までは。今日からは引き出しましょう。私たちの体の中に備わっている力です。

 

そして私たちは動物です。使わない機能は衰えます。ですから使いましょう。しかし使いすぎると疲弊します。
たくさん食べたほうがいい? これはウソです。食べ過ぎたら体を壊します。では食べないほどいい?これもおかしいです。なにごともほどほどに。これを中庸といいます。

 

ここで大切なことは人間は体に悪いことを平気でできてしまう動物だということです。人間はお酒を飲んだり、体を壊すほど食べたり、風邪をひいて咳をしながら煙草を吸ってみたりしますよね。人間以外の動物はそんなことはしません。これが人間とそのほかの動物との決定的な違いです。この両者の大きな違いは何かというと脳です。ですから脳というのは結構危険な存在で、脳が治療の邪魔をするんです。

 

自動車教習所で認知・判断・操作というのを習いました。ドライブシュミレーターの映画を見ます。ころころころ・・・・とボールが転がってきました。さあ、このあと何が起こりますか?ボールを追いかけて子供が脇道から飛び出してきますよね。ボールを認知し、そして子供が出てくるであろうことを判断して、ブレーキを早めに踏むという操作を行う。これが脳のシステムです。

 

治るときにはこれが正しく働くのです。たとえば頭が痛いと認知する。そして頭を使いすぎてゐるんだろうなと判断します。そして「だったら休もう」という操作を行う。これが病気が治る人のパターンです。

しかし、同じ頭痛を感じても治らない人というのは、頭が痛いと感知する、そして次なぜだろうと考える。そして「ネットで原因を調べる」んです。この操作間違っているでしょ?ネットで調べたらだめですよね。パソコンやスマホの画面を見ると脳はものすごい刺激を受けますからね。その上情報を入れてああでもない、こうでもないと考えたらまた脳を使うことになります。「頭の使い過ぎ」というサインを体が出しているのに頭でっかちの頭ちゃんはそれを受けて「なんでだろう」とさらに頭を使ってしまうのです。

 

考えるということは大変なエネルギーを必要とします。ですから体力が衰えたときには頭も小さくして使わないことです。体調は考えるももではなく感じるものだから体調が悪いときには考えずに休むことです。治ることは変わることですからね。病気になったときに体力をいかに浪費しない自分に変われるかということがとても重要になります。不調のとき健康な人は休みます。皆さんも調子が悪いときは休める人になってください。これが体調維持の秘訣です。すごくシンプルでしょ?

 

 エネルギーの使い方 ●考えること、悩むことにエネルギーを使わない

 

エネルギーの使い方には3つあります。一つ目は「外から見える運動・活動」これは仕事をするとか、マラソンをするとかいうことです。多くの方は体力の使い道というのはこれだけと思っていらっしゃるのですが実はこれだけではありません。2つ目に「頭・思考」考えること、悩むこと、これにものすごいエネルギーを使います。そして3つ目が「体内活動・内臓・修復・充電」のために使われるエネルギー。実は病気になったらこの3つ目にエネルギーを使えることがとても大切なのです。

 

であるのに、病気になったときに悩む人緒どれだけ多いことか。エネルギーをまた二つ目に持って行くんですよ。そちらにエネルギーを咲いていては絶対に治りません。僕らの体には電池が入っていると思ってください。この電池がどの程度残っているかということを日々モニターしてそれに応じて動き、休める私たちにならなければなりません。

 

フル充電の状態がレベル1.とにかく調子がいいです。体も元気で頭もクリアで、本来の私のパフォーマンスができる状態です。しかしどうですか?レベル1でやれている時ってヘタしたら午前中の10時くらいまででしょう。11時になったらもうレベル2くらいになって切れ味が少し落ちてくる。夕方になるともうレベル3.

 

先ほど体力が落ちたときに考えることはすべて間違いであるとお話しましたが、ここまで来るとあまり頭を使わないほうがいいということです。レベル3になると持病が出てきます。余計な働きをしたくない、面倒くさい感じがします。そういうときにミスをして責められたら落ち込むか逆切れします。集中力、判断力も落ちます。視力は極端に落ちます。聴力も落ちますね。指先の感覚も落ちるので、私なんか木曜日の午後診になったらまぁパソコンの内間違いの多いこと。声も出しにくくなります。それでも無理をして活動すると過食になったりします。

 

そして何よりも重要なのが、体力レベルが3になったら正しいと頭で分かっていることができなくなります。あなたがあなたでなくなる瞬間です。4になったら電池切れですからいいも悪いもないのですけれど・・・・・・。

 

とにかくレベル3まで体力が落ちたら充電することです。充電とは睡眠です。食べることではないですよ。私たちの体は寝ている間に修復がなされます。病気は夜寝ている間に治るのです。ですから治るためのエネルギーをある程度残して床に就かないといけません。

 

特に病気の方はそうです。そして体調が悪いことを「なぜだろう」と頭で考えないこと。これは電池から常にエネルギーが漏れてしまっている感じ。これではいくら充電しても電池の容量が増える隙がないですよねエネルギーの使い道についての理解を間違っていたら体力をいくらでも無駄にできます。そうしたら体の内部崩壊は止まりません。

 

 

 「正しさ」の再定義 あなたにとって何が正しいかは日々変化している

 

知識は体力ほど重要ではありません。勉強も役に立ちます。しかし多くの場合、いろいろな知識を集めれば集めるほど混乱するのです。なぜなら「ガンの食事療法」というキーワード1つをとってもネット上で調べればいろいろ異なる意見が出てくるからです。

『先生、このうちのどれが正しいんですか?」とよく聞かれます。答えは全部正しいのです。結局勉強することの意味というのは諸説あるということを理解するということなんです。そして人の考えがみな違う中で正解かこれしかないと思い込むことは恐ろしい事だということを理解することなのです。

 

思い込むということは自分の頭で自分に足かせをすることであり、自由に動けなくなります。治るということは変わることであるのに変われなくなります。だから思い込まず違う意見を求めるほうが健康なのです。

答えはひとつではないのです。たとえばこの薬を飲むことが正しいということではない。この薬を飲んでもしあなたの体調がよくなったらそれはあなたにとって正しいのです。あそこの鍼灸院がいいと聞いたとします。AさんにとってよかったらAさんにとっては正しいのです。しかし、あなたがそこにかかったことでかえって悪くなったというならそれはあなたにとっては正しい処方ではないのです。

 

何が正しいのかということを私たちは常に求めたがります。しかし、人の考えや状態というのはみんな違います。そのときその人にとっての正しいということは常に変化しているのです。正しいということはそれほどあやふやで変化に富み不安定なものです。それを追い求めることは皆さんの人生を不安定なものにします。

 

「正しいこと」があるとするのなら、それはみなさんの肉体は健康であるということ、皆さんの体調がいいということだと、そのように考えませんか。正しさの定義を「健康である」というところに置き直そうではありませんか。

正しいこととは健康であること、という考えを共有したいと強く提案し、お願いをして僕の話しを終わりたいと思います。

(おわり)

 

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病気は脳がつくっていた 「動物脳」を解放すれば、健康になる! 
田中先生のこのお話は、こちらの書籍に詳しく書かれています。
アマゾンで購入できます。よろしければどうぞ。

 

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有機野菜の宅配 ぶどうの木

高橋 和子 info@budounoki.info
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2015.06.02[火] がん社会を生きる きのくに漢方クリニック田中一先生のお話し会

こんにちは ぶどうの木の高橋です。
先日きのくに漢方クリニックの田中一先生のお話を聞きに行ってきました。
題目は がん社会を生きる 。この記事は2013年9月26日のものです。

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               きのくに漢方クリニック田中先生と弊社社長 高橋です。

 

田中先生と私たちとのお付き合いは5年ほどになります。
田中先生が名張市で赤目療養所を開院していらしたとき
有機栽培の野菜をほしい、とお問い合わせをいただきました。
その後、がん闘病中のかたや食事療法を実践される方に田中先生をご紹介させていただいたり
田中先生からいい食材を求めていらっしゃる方をご紹介いただいたりのお付き合いが続いています。

 

田中先生はやさしくてとても厳しい先生です。自分の体の声をもっと聞くように、と言われます。

玄米を食べると体にいい、病気が治るといわれて胃が痛くても一生懸命食べる。
それは違う。自分の体の声をもっと聞いてくださいと言われるのです。

人参ジュースを毎日どれだけ飲んだらいいでしょう?と先生にご質問いたしました。
自分の体に聞いてください と先生は言われます。
飲んでいて胃が痛かったり、おなかが緩くなったりしたらそれは飲みすぎ。
ああ、気持ちいいな ニンジンジュース

人参ジュースに限らず、体にいいからと言って不調になるほど飲んでは(食べては)いけない
常に自分の体に問いかけて体の声を聞いてとおっしゃいます。

 

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先生のお話は三重県名張市のキャンプ場の中の一室で行われました。
木の香りが漂う山の中の気持ちがいいお部屋です。

  食から始まる健康で幸せな人生をサポートするのが医師の使命

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田中先生は1970年 和歌山県生まれ。和歌山育ち。94年和歌山医大卒。
大学病院で外科医として勤務中に手術・抗がん剤などの通常治療を行いながら
がんの免疫療法の研究に携わり、病気を治すためには免疫力の向上が
重要であることを痛感する。

手術や抗がん剤で医療を行ううち、抗がん剤の効果や妥当性に疑問を持ち始めた。
同時に免疫力は薬物ではなく、人工物を廃した自然に即した生活により高まることに気づいた。
漢方とと食事をはじめとした養生を中心とした医療を行うべく2004年外科医をやめ
赤目養生所(三重県名張市)に移る。

無農薬、有機農業で育てた農産物の「病を治す力」に確信を持つに至り
食から始まる健康で幸せな人生をサポートするのが医師としての使命」と考えるに至る。

2004年 1月きのくに漢方クリニック開設。
生産者の方々と病気を治したい患者さん(消費者)を結ぶべく活動(模索)中。

 

  大学病院でのがん治療に疑問を感じて

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大学病院で勤務中、病院には、楽になる・病気が小さくなるのが目的で受診するのに
がんの治療で手術などをしたときは病院にかかった後のほうが苦しいことが多いことに疑問を感じる。

たとえばその後しんどくてその後改善すればOKなのだが、そうでない人も多い。
かえって治療後のほうが苦しい。

がんの標準治療と呼ばれるものは人を楽にするのかと疑問を持つ。

そのうちに、抗がん剤や手術などは違う 「苦しくない治療や術後を送る」 お手伝いをしたいと思うようになった。
病気を治すのに免疫力を上げる手伝いをする、その手伝いを医者がしてもいいんじゃないかと思い
副作用のない治療をして免疫力を上げる手伝いをしようと思った。

  病気になった来し方を考えて病後の過ごし方を考える

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副作用のない治療・免疫力を上げるとは具体的にどんなことを指すのか。

病気の種類には関係なく、体の力を呼び覚まして目覚めさせる。
病気になったこしかたを考えて病後の過ごし方を考える。

その時に大切なポイントは食事。
対症療法との視点の違い。対症療法は表面の改善を目的とする。分かっている範囲で行う。
たとえばかゆいときはヒスタミン・抗ヒスタミン剤を使用することが多い。
対症療法が間違いではない。症状を抑えることは必要。
しかしそれだけでは根本的解決につながらないときがある。

人間の体には恒常性がある。
暑いときも寒いときも、寝不足の時にも体調不良の時も
体の調子は大体同じように働く。
その恒常性を保つために体の中には無数のメカニズムがある。

対症療法は悪くない。必要。しかしそれだけでは根本的な解決にならない。
根本治療とは病気になった根本的理由を解決して体の力を育てていくこと。

 

 栄養を効率よくとり入れるために

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そのためには正しい食事が必要。
野菜不足が病気につながる。足りないのは野菜の量であり、野菜の栄養価。

栄養学は3代栄養素を重視しますが、現代の食事では3代栄養素は足りている。
大切なのはビタミンやミネラル。これが少ないと3大栄養素をうまく活用できない。
ビタミンやミネラルは栄養を効率よく取り入れられる体になるために必要。

野菜は3代栄養素は少ないけれどビタミンやミネラル分は多い。
野菜中心の食事をしていると効率的な体になる。

しかし、この野菜にビタミンミネラルが少なければ野菜を食べる意味がない。
農薬や化学物質が入っていてもよくない。
同じ野菜を食べるのなら「質のいい野菜」を食べよう。

 

  食であなたは変わる。よい材料を食べることで自分を慈しもう

化学肥料を多用したり、農薬を使用して栽培すると、土壌中のミネラル分が少なくなる。

このミネラル分は化学肥料では補給できない。

ミネラル分は有機肥料が微生物でじっくり分解される過程で土壌中に蓄えられます。
化成肥料はいわばサプリメント。
私たちがサプリメントだけで生きられないように植物もサプリメントだけでは生きられない。
微量元素(ミネラル分)はとても大切。

野菜を食べるなら「質のいい野菜」
つまり栄養価が高い野菜、有害物質を含まない野菜を食べるようにしたい。
いい育て方をした野菜を新鮮なうちに食べる
栄養価を保ちながら調理する
そして 生で食べられるものは生で食べる。

 

健康に過ごすためには3つのことが大切
1、取り入れる   食べること
2、処理すること  運動すること
3、排出すること  汗・小便・大便

食べることは生きること
あなたはあなたの食べたものでできています。  ロジャー・ウィリアムズ(イギリス生まれの神学者)

たくさん食べたい、だから栄養価が高く有害物質が少ない野菜を食べたい。

有機野菜は土が作るのではない、人が作る。
ものとしての有機農産物を買うのではなく、農家さんの生き方に敬意を示そう
生産者の方の努力に敬意を払う

食であなたは変わります。
良い材料(食べ物)を食べることで自分を慈しみましょう。

  病気にならない体を作るのではなく

「病気にならない体を作る」そんな食べ方は存在しないと先生は言われます。
どんなに気を付けていても病気になることがある。
その時に治療が効く体であることが大切。 病気にならないことが目的ではない。

正しい食事をして体のベースをきちんと作らないと、どんな治療をしても病気は治らない。
それはたとえて言うと、1階を抜いて2階・3階と建て増しするようなもの。
土台がしっかりしていないといい家は立たない。

体の免疫力は薬物ではなく、人工物を廃した自然に即した生活により高まることに気づいてほしい。
そしてこれはがん患者さんだけでなくすべての人に当てはまる話。

自分の体の中にある治癒力を引き出す、治癒力を高める そのために正しい食事が大切。
「外からの治療が効く」 私になること。

大切なのはどの治療法を選択するかではなく、その治療法が効く体になっていることです。

正しい食事をして体のベースを作ってください。

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今回の講演会を主催された名張市 土の香り市場 ハラペコあおむしの奥田さんです。
当店スタッフ将大の母校 愛農学園農業高等学校の元校長先生 奥田先生の奥様。
オーガニック大好きな笑顔が素敵な女性です。

 

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お話が終わった後は、何人もの方が個人的に先生とお話しをされていました。
そのお一人おひとりにていねいにお返事される先生。
あたりが暗くなるまでたくさんの方が先生とお話をされていました。

 

*プライバシー保護のため画像の一部を加工しております。

田中先生のお話し会は今後隔月で行われる予定です。
お問い合わせは上記 土の香り市場 ハラペコあおむしまたは 高橋までお気軽にお申し付けください。

 

当日は商品の販売はありません。特定の考え方や食べ方を進めることもありません。
参加される方のご住所や連絡先をお伺いすることもありません。
どうぞお気軽にご参加ください。

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有機野菜の宅配 ぶどうの木

高橋 和子 info@budounoki.info
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2012.07.16[月] 8月1日ぶどうの木 リニューアルします

こんにちは ぶどうの木の高橋です。

いつもぶどうの木をご利用いただきまして本当にありがとうございます。

このたびぶどうの木では会員の皆さまによりお買い物をしていただきやすいように
システムを改善いたします。

8月1日オープンに向けて、ただいまいろいろなテストを繰り返しています。

今度のシステムでは

・お買い物の履歴をご覧いただく事。
・お気に入りの商品をご登録いただく事。
・欠品中の商品が入荷したときにお知らせのメールの送信ができる事。

など、みなさまによりストレスなく、便利にお買い物をしていただけるような
仕組みを取り入れました。
オープンは8月1日。このリニューアルに伴い、ご迷惑をおかけしますが
旧システムから新システムへの移行のため、

7月30日の午後から8月1日午前中は
サイトからのご注文受付・定期の変更・追加などをお休み致します。

またシステム変更後、新しくログインしていただく際に今までのパスワードがご使用できません。
お手数ですが、ログインの際はパスワードの再発行をお願い致します。

この間も通常と同じように業務は行っております。
定期お届けの発送も、商品の発送も行います
この間のご注文や変更の希望はメールやお電話で承ります。
変更のご予定がおありになられる場合、ご注文の予定がおありになられる場合は
お早めにご変更・ご注文いただきますようお願い致します。

**  システム変更についてのお問い合わせは ********

メール  info@budounoki.info
TEL    052-793-3085  (担当 高橋) まで。

**************************
ご迷惑をおかけいたしますが どうぞよろしくお願いします。

そしてより便利になり、よりお買い物しやすくなる
新しいぶどうの木をどうぞよろしくお願いします。

有機野菜の宅配 ぶどうの木 高橋和子 2012年7月16日


2012.04.15[日] くらぶコアの人参 放射線量検査

こんにちは ぶどうの木の高橋です。

先日からご紹介させていただいている茨城県くらぶコアさんの人参の
放射性物質の測定、こんな風に準備をしました。
測定をお願いした日本エコテックさんの中では撮影を許可いただけませんでした。
わたしが準備した様子だけご覧ください。

まずくらぶコアさんから検体が届きます。
3つのほ場から収穫されたサンプルです。
より正確な値が得られるように、できるだけ離れたほ場で収穫された人参を選びました。

  

それぞれのほ場番号が記されています。そしてちゃーんとJASマークまで付いています^^

 

検体はおよそ2㎏必要です。
2㎏分のにんじんをそれぞれ混ざらないように細かく刻みます。

 

茨城の人参3種類と熊本の吉水農園の人参
合わせて4種類の検体の準備が出来上がりました。

この検体を日本エコテックさんに送って測定していただきました。

検出限界は10bq/kg。
一般食品の基準値が100bq/㎏です。この基準値で検出されないということは
安心できるレベルであると判断いたしまして紹介させていただきました。

 
 


2012.03.30[金] クラブコアの人参~ 安心して食べていただくために

こんにちは ぶどうの木の高橋です。
春らしいいいお天気、気持ちがいいです。

毎年おいしい人参を送って下さるくらぶコアさんの圃場を見に
茨城県に行ってきました。
3月26日 梅の花がほころんでいました。

 

日本全国の皆さんが3.11東関東大震災の影響で、
収穫される野菜に放射性物質が含まれている可能性を
心配なさっていることと思います。

昨年の春は、関東産の野菜を「大丈夫です、どうぞ安心して召し上がって下さい」、
そうお伝えすることができるだけの根拠が見つからず、扱いを中止いたしました。

ことしの春、産地からいただいたお便りには
にんじんを安心して食べて下さい、とのお便りと
放射能の検査表をいただきました。

放射性物質は検出せず(検出限界10bq/kg)とありました。

あの地震の後、産地ではどんなふうに作物を育ててこられたのか
食べて下さる方に安心を伝えるためにどんな取り組みを行ってこられたのか
そんなことをおうかがいしたいと思って産地に行ってきました。

【1】 にんじん畑を見てきました。

まずほ場をいくつか見学させていただきました。
常に持ち歩いている簡易式のガイガーカウンターでその場の放射線量を測定。
案内していただいた3つのほ場とも0.12μ~0.14㏜/h。(※ 注1 )

秋に訪問した岡山のにんじん畑と同じレベルでした。

 

収穫が終わった畑です。こんなにふかふかな土地なんですよ。
ほ場の中を歩くとずぼっ、ずぼっ、と足が沈んでいきます。

今回お願いしてこの3つに当てはまりそうなほ場を見学させていただきました。

・空気や水の流れがよく放射性物質がたまりにくいと思われる場所
・山のふもとから水が流れ込んでくるような場所、
空気が淀みやすく放射性物質がたまりやすいと思われる場所

それぞれの空中の線量を比較してどれくらいの差があるか見たかったのです。

山のふもとの枯れ葉の中は平らなほ場より若干高めの数値が出ましたが
機械の測定誤差範囲に入る程度でした。

   

空気中の線量を参考までにご確認ください。

【2】 堆肥施設を見せていただきました。

クラブコアさんでは100%有機物由来の堆肥を作っています。
現在はそれらの原材料も細かく確認、汚染の恐れがある原材料は
使用を控えておられるとのこと。

これについては、従来のような資源循環はできないけれどやむを得ないとのこと。

堆肥からも放射性物質を土壌中に取り込まないようにしておられました。

 

 堆肥を作る場所で説明して下さるくらぶコア 五十野さんです。

【3】 人参の保管冷蔵庫を見せていただきました

人参は土つきのまま大きな冷蔵庫内で保管されます。

土がついていた方が皮に傷がつかなく、きれいな状態で保管できるんだそうです。

 

収穫されたほ場別に混ざらないようにきちんと分けて保存されています。
泥つきの方がいい状態で保存できるとのことで、泥がついたまま保管されています。
出荷時にきれいに洗って、箱詰め・計量して出荷されます。

* 空間線量は私が所持する線量計 ECOTEST  TERRA MKS-05 で測定したγ線量です。
  平均値ではなく、私が訪問した時点の値を示したものです。
  各地の正確な空間線量は文部科学省HPが示す空間線量の値が信頼できる値だと思います。

 

検出なし というデータだけでなく、想いと取り組み、全てをトータルとして見ていただきたい

その後生産者の方にお話しをうかがいました。
 
【 土壌中のセシウムを植物に移行させないように 】
  
 
昨年から全てのほ場で、農産物に放射性物質を取りこませないように「プラウ耕」という
表層の土を深層の土と入れ替える作業を行ったそうです。
40センチほど掘り起こして、深層の土と表層の土を入れ替える。地表に降った放射性セシウムは
表層に蓄積しているため土を入れ替えれば作物の根から放射性物質が吸収されにくくなります。

植物内にセシウムを取り込ませない働きや、土壌中のセシウム濃度を薄める取り組みとしては
放射性物質を取り込みやすいと言われる植物(ヒマワリなど)を植えたり、
土壌中のセシウムを
ゼオライトに吸着させたり
セシウムと拮抗する作用があると言われるカリウムを与えたりなど
 
土壌中のセシウムを植物に吸着させないためにはいくつかの方法があります。
 
くらぶコアさんではこの「プラウ耕」が一番効果があったそうです。

 
 


 
【 もともとはいい土作りのため。 特別な方法ではない 】
 このプラウ耕は放射能対策のためだけにある方法ではありません。 
 もともとは土壌を反転させて雑草の種子を芽が出ないようにしたり、
やとうむしなどの害虫を絶やすための作業だったそうです。
化学肥料を使わずに豊かな土を作るための技術が
作物への吸収を抑える作用を行っているようです。

 

 

【 ふかふかの土も、雑草も役に立っています 】

クラブコアさんのほ場はふかふか。歩くと靴が半分くらい沈みます。
これは畑が深く耕されているから。そして土の中に適度な空気を入れ
団粒構造を作り上げ、いろいろな微生物が住める環境になっています。

このふかふかな土が、植物の根から放射性物質を遠ざけることにつながります。

また除草剤を使わないために生えてくる雑草の中には、イネ科の作物が多く
放射性物質を吸収する働きもあります。

このような、地道な農作業が「検出せず」のデータにつながっているのではないかと思います。

単に「放射性物質検出せず」 この数字だけでなく
安心して食べていただきたいとの強い思いと、
放射性物質を取りこませないための産地の地道な取り組みも
お伝えさせていただきたいと思いました。

【 検出せず についての私の想い 】

放射性物質は「0」ではなく、「検出せず」です。
完全に放射性物質が含まれていないことを証明するものではありません。
この検出限界(10bq/kg)で検査し、検出されない濃度は
安全であると私は判断いたしますが、
この判断を強制するものではありません。

データや産地の思いをご理解いただくことができても
やはり関東産のものを食べるのは不安、とお思いになられる方もいらっしゃると思います。
私はその不安は当然だと思います。

ご不安なお気持ちを抱えたまま召し上がっていただくのは、
産地も私たちも望むところではございません。
どうぞそのお気持ちをご遠慮なくお伝えくださいませ。
 

3月30日 有機野菜のぶどうの木 高橋和子