福島原発事故発生後1年半がたちましたが、現在も引き続き、多くの皆様からぶどうの木の野菜の産地のお問い合わせをいただいています。 今までも、そしてこれからも、皆様が心配される福島原発事故後に収穫した南東北・関東地方の野菜、およびそれを原材料とする加工品は基本的に扱わない方針で参ります。

大震災で被災された皆様へ 心からお見舞い申し上げます

2011年3月に発生した東日本大震災により被災された皆様には謹んでお見舞い申し上げます。また、1年半が経とうとする中まだまだご不自由な生活を送っていらっしゃる皆様の生活が、一日も早く復旧されることをお祈り申し上げます。

原子力発電所の事故と野菜の産地のこと

福島原発事故発生後1年半がたちましたが、現在も引き続き、多くの皆様からぶどうの木の野菜の産地のお問い合わせをいただいています。 また、南東北や関東産の農産物の使用を控えてほしい、とも、たくさんのお客さまからのご要望をいただいております。

このたくさんの声を頂き、今までも、そしてこれからも、皆様が心配される福島原発事故後に収穫した南東北・関東地方の野菜、およびそれを原材料とする加工品は基本的に扱わない方針で参ります。

  • 国が定めた基準値以上の農産物はどの産地からも出荷されておりません。まじめに有機栽培に取り組んでいらした地方の皆さまのことを思うと、今回の判断は本当に心苦しく申し訳ない思いです。
  • 一方関東地方の野菜を展開してほしいとの声もいただいております。産地の思いと正確な情報をお伝えしつつ、安心して召し上がっていただける形での展開を模索しております。

どうしても入手できない場合は事前にお尋ねいたします

できる限り安心して頂ける産地のものをお届けできるよう、産地と計画的に作付を進め、最大限の努力をいたしております。しかし、日本は南から北に細長く伸び、産地は九州から順に北上します。時期的に関東産の産地のものしか入手できない時期もございます。

特に春先のにんじんは震災以前より気候の関係上、関東以外の産地の有機栽培にんじんの入手が困難でございました。震災後は特に、西日本産の有機栽培にんじんが非常に入手しにくい状況が続いており、今後もこの状況は続くと思われます。

その場合は、放射能測定等を実施し、安全性を確認し、また産地や生産者さんの取り組みを皆様にお知らせしつつ、産地を明示した商品として皆様にご提案させて頂きます。皆様に事前にお断りなく、南東北・関東産のものをお届けすることはございません。

加工品の原材料について

ぶどうの木で扱う原材料の野菜の産地も、農産物と同じ考えです。しかし、野菜同様西日本産の加工用有機農産物の入手が非常に困難な状況が続いており、しばらくこの状態は改善されにくいと予想されます。

今後一部加工品について、有機栽培国産の原材料の入手が困難な場合は、放射性物質の安全性と栽培履歴の安全性が確かな国産原材料(特別栽培農産物)を代用することも検討しております。その場合も産地及び栽培履歴、放射性物質の検査結果を公表いたします。

ご不安はご遠慮なくお申し出下さい

放射性物質の検査は「0」ではなく、検出限界以下で「検出せず」との結果になります。完全に放射性物質が含まれていないことを証明するものではありません。(ただし自然界には原子力発電所の事故以前から天然の放射性物質が存在しています。)

私たちは野菜を検出限界(10bq/kg)で検査して、放射性物質が検出されない濃度の農産物は安全であると判断いたしますが、この判断を皆様に強制するものではありません。データや産地の思いをご理解いただくことができても、やはり不安、とお思いになられる方もいらっしゃると思います。私たちはその不安は当然だと思っております。

ご不安なお気持ちを抱えたまま召し上がっていただくのは、産地も私たちも望むところではございません。今後そのような場合が起こった時は、そのお気持ちをご遠慮なくお伝えくださいませ。